GMRI
Produced by Global Stage Inc.
海外在住女性を活用した企業向けマーケティングサービス Marketing service for companies cooperating with women living abroad

  • 台湾

海外マーケティング

2016.11.17

暮らし Life

海外マーケティング


vol.58:台湾・コンビニ各社の販促に学べ!子どもだけではなく大人も夢中にする「秘策」とは?

台湾・コンビニ各社の販促戦略に学べ!子どもだけではなく大人も夢中にする「秘策」とは?


台湾に来た人なら必ず感じるのがコンビニの多さ。
100メートル圏内に2~3軒、しかも違うコンビニならいざ知らず、
同じブランドのコンビニが近くにあるなんていうことは常識。


共倒れするのではないかと思ってしまうけれど、
意外にもそれぞれが共存しているのが不思議だ。


台湾人いわく、コンビニは便利性を追求するお店なので
「コンビニのためにできるだけ歩きたくない」
ということなのだそう。


しかも、台湾のコンビニは日本のコンビニ同様、サービスが発達している。
商品の販売以外に公共料金の支払いや荷物・チケットの受け取り、
無料のWi-Fi完備なんて当たり前。


最近では広めの店舗であればイートインスーペースがあるので
店内で購入したものを食べることもできる。


暑い夏が長い台湾では待ち合わせにコンビニで飲み物を飲みながら…
なんてこともできるのでコンビニはなくてはならない存在だ。


各社、競合に負けないよう、オリジナル性を出すため自社ブランドを
展開しているが、品ぞろえだけでは違いを出すのが難しいのも事実。
そんなコンビニが自分のお店に立ち寄って、買い物してもらうために
行っている販売戦略の一つが「ポイント収集作戦」だ。


会社によってはシールではなくカード式でカードに直接チャージ
されるものもある。これらのポイントは一定の金額を購入するともらえ、
集めていくと景品と直接交換したり購入したりすることができる。


そもそも、このような販促キャンペーンが実施されるようになったのは、
2005年に7-ELEVENで実施されたあるイベントがきっかけだった。
キャンペーンの内容は、一定の金額を購入すると
Hello Kittyのマグネットがもらえるというもの。


マグネットには世界各国の衣装を着たHello Kitty(全41種類)が
印刷されており、何があたるかわからないという
ワクワク感も相まって、コレクターが出るほどの
爆発的人気となった。


あまりにも人気だったため、台湾ご当地版Kittyや
1974年から2004年までのHello Kitty復刻版なども企画された。


7-ELEVENのホームページにある社史によると、
イベント期間10週間で億単位のマグネットが配られたと記載されている。
もともと、Hello Kittyが台湾で人気があったことに加え、
台湾限定であったことと何枚かに1枚しかないレアものも含まれていたので、
「集めたい」という生活者の収集心理をついたものになったようだ。



参照URL
7-ELEVEN社史
http://www.7-11.com.tw/30/history.asp

■プロモーションの概要
当初は一定金額を購入すると景品がもらえたが、各社の競争で景品自体が
豪華になったこともあり、最近ではポイント制となっている。


コンビニによって設定金額が違うが、59元、79元などの設定金額があり、
その金額を購入するとポイントが1点もらえる。
交換方法もさまざまでポイントが集まればもらえるものや
ポイント+お金を払うともらえるものなども出てきた。


例えば、ポイント4点+89元や20点でフィギュアと交換などの方法がある。
内容によってはポイントに加えて200元近く支払うものもあり、
景品と言うより普通に商品を買うのと変わらないものもあったりする。


現在台湾のコンビニ大手、7-ELEVEN、ファミリーマート、
Hi-lifeの3社すべてで同様のプロモーションが行われており、
期間によってさまざまな景品が準備されている。


■なぜ、支持されているのか?
まず一番に種類の豊富さがあげられる。7-ELEVENで当初
出てきたマグネットも40を超える種類が配布されており、
その後に出された復刻版でも30種類あった。


そして、7-ELEVENの好調ぶりを目の当たりにした
他社も追随し、色々な景品が配られるようになった。
初期はマグネットやクリアファイルといった
簡単なものが中心であったためか、アイテムごとに
10数種類ものラインアップがあった。


その後、キャラクターフィギュアが中心となり、
最近ではフィギュアだけではなく、ミニカーやクリスタル製の
ブレスレッド、ランチボックスなどおまけそのものが
多様化してきている。


多様化し、豪華になったこともあり、初期より
種類は少なくなったものの、それでも1度のプロモーション期間で
5~6種類は取りそろえられている。


そして、使用されるキャラクターもドラえもんやアナ雪、
ワンピース、布袋戯(台湾で人気の人形時代劇)など、
大人から子ども、女性や男性と対象が偏らないよう考えられている。


実用的なものも多いので子どもだけなく大人も夢中になっている。
そのため、人気商品になると交換するのに店頭に準備されて
いるものだけでは足りず、予約が必要になることもあるほどだ。


2つ目に挙げられるのがプロモーションの期間が限定されていることだ。
好評な場合は延長されることもあるが、通常は2~3か月ごとに内容が変わる。
その期間が終了すると、当然ポイントも使うことができなくなってしまうため、
また一からということになる。


加えて景品の中には必ず「レアもの」が準備されていることが多く、
場合によっては期間中に限定品が投入されることもある。
他の商品より手にする確率が下がるため、当然ながら価値や人気が上がる。


そのため、交換する際に柄やデザインがわからないように
梱包も工夫されている。店員も中身がわからないようになっているので
客は内容を選ぶことができない。自分がほしいデザインがもらえるかは
運次第となる。


いきおい、期間中に自分がほしいものと交換するため
コンビニに通って必死になってポイントを集めることになる。


3つ目に挙げられるのが金額設定だ。各社、時期などによって多少の幅はあるももの、
ほとんどが59元や69元といった設定になっている。コンビニで売られている
ホットコーヒーの価格が1杯45元、サンドウィッチ1つが40元くらいなので単品では
ポイントをもらうことができない。でも単品でもらえなくても飲み物にちょっとした
パンやサンドウィッチを足すともらえる…という微妙な価格設定が功を奏している。


イベント期間は「この商品を2個買うともう1ポイントプレゼント」
などというプロモーションもされているので、
生活者もついつい購入してしまうというわけだ。


最後に、フィギュアやキャラクターに興味がない人向けにも
きちんとおまけが準備されていることも特筆すべき点である。
フィギュアやキャラクターに興味がなくても、ポイントを集めると
店内の指定商品と交換できたり関連企業や業務提携している
他店の割引を受けられたりする。


すべての層で何らかの恩恵が受けられるようなっているので
ついつい集めてしまう、というのが生活者心理なようだ。


■台湾人の心をくすぐる三つのプロモーションのポイントとは?
1.豊富に取りそろえられた景品の数々
毎回5~6種類はラインアップ。中には「レアもの」と呼ばれる
希少価値の高いものが混ぜられているので手にしたい衝動に
駆られやすくなる。そして景品以外にも割引などの特典があるため、
景品目当て以外の客でもポイントを集める仕組みとなっている。


2.2~3か月という限定設定と景品の種類が選べないという不自由感
飽きっぽい台湾人。2~3か月と期間が限定されることで、
常に目新しいキャンペーンが展開されていることになる。
さらに、中身が選べないというちょっと不自由な選択となっており、
必ずしも自分がほしい景品がもらえるとは限らない。
手に入らなかった場合になにがなんでも集めたいという気持ちが
くすぐられる。


3.ちょっと買えばポイントがもらえる絶妙な金額設定
金額が高く設定されているとポイントを集める人が限られてくる。
しかし、単品ではもらえないが、ちょっと何かを買い足すと
設定金額を満たすという手軽な金額設定が人気であり、
売上アップのポイントとなっている。



参照URL:
https://www.7-11.com.tw/event1/2016sanrio/spot.html
http://event.family.com.tw/2016_aranzi/v3/
http://www.hilife.com.tw/events_infoData.aspx?sid=976

────────────────────────────────────
内容のさらなるブラッシュアップのため、多くの方の感想もお待ちしています(*^_^*)
テーマリクエスト(○○国の○○を知りたいなど)も受け付けております。

※ご感想・ご意見・リクエストはこちらまで

 ⇒ info@gl-stage.com

海外マーケティング担当者必見!
世界のママの生活実態からママのインサイトを紐解く『セカママ通信』

登録はこちらから:
http://gm-ri.com/newsletter.html
────────────────────────────────────

海外から届いた、超リアルなママたちの最新生活情報はいかがでしたか?


グローバルママ研究所では、限定情報満載で、
世界中のママの生活実態レポートをリアルタイム配信しています。

海外ママの心をつかむ商品やサービスとは?
そのマーケティング手法から学べることとは?

グローバルママ研究所で見つけてみませんか。

なお、各種お問い合わせ/ご登録の方法は以下をご覧ください。
────────────────────────────────────
■GMRI各種お問い合わせ窓口のご案内
────────────────────────────────────

グローバルママ研究所では、各種お問い合わせ窓口をご用意しております。
法人と個人でそれぞれで窓口が異なりますので、ご留意ください。

なお、会員の方は、会員専用ログインページから、IDとPASSWORDを入力して
アクセスしてください。


●グローバルママ研究所への法人様からのお問い合わせ(調査・プロモーション・記事制作等)
http://gm-ri.com/contact/
※右側の青いバナーよりお問い合わせください。

●GMRI会員(法人会員/グローバルママ会員)のログインページ(会員専用)
http://gm-ri.com/login/
※記事全文が閲覧できます。

●GMRIへのプレスリリース投稿窓口
http://gm-ri.com/contact/
※新商品、新サービス開始等のプレスリリースはこちらへ。


  • facebook
  • twitter
  • LINE