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海外マーケティング

2016.06.22

暮らし Life

海外マーケティング


vol.38:米国ワーママの涙ぐましい“保活”から学ぶ!保育サービスの新しい考え方とは?

米国ワーママの涙ぐましい“保活”から学ぶ!保育サービスの新しい考え方とは?


「保育園落ちた…」
というのは何も日本だけの話ではない。


実は、ここ、アメリカも同様である。
筆者が住むワシントンDC近郊は、生活のためというよりも
キャリアを追求するために、子どもが産まれても共働きを
選択するカップルが多い。よって、さまざまな形で
保活が行われている。


ここでは、ワシントンDC近郊での一般的なフルタイム共働きの親たちと、
あまり知られていないパートタイマーの親たちの保活について紹介する。


■費用は悩ましいほど高い!それでも働き続ける…
アメリカでは産前産後休職が平均約12週間 と日本と比べ極端に短いので、
妊娠した時点で保活は始まる。フルタイムで働く親たちの選択肢としては、
デイケア(保育所)に預けるか、ナニー(シッター)を雇うかのどちらかが一般的である。


しかし、このどちらも驚くほど費用が高い。


ワシントンDCではデイケアで平均22,631ドル/年。
ナニーで平均32,000ドル/年である。


デイケアの場合は産休明けの時点で預けられるよう、
順番待ちリストに登録する。リスクヘッジのため複数のデイケアに
登録するのが一般的だが、各所に登録料が数十ドル必要となる。


また、ナニーの場合は信頼性や親との相性、子どもとの相性など
さまざまな問題があり、理想的な人に巡り合うのは難しい。
数ヶ月単位で試しながら変えていく場合も多いと聞く。


本来は知り合いからのクチコミで探すのが最もヒット率が高いはずだが、
自分たちが必要なうちはナニーを他の親に紹介できないという事情もあり、
紹介エージェントやネット掲示板を駆使しながら見つけていくしかない。


さらに、デイケアとナニー、どちらを選択するかは
それぞれにメリットとデメリットがあり、方針を決めて
判断するのはなかなか大変だ。


「働いた給料がそのまま保育園代に消えてしまう…」という悩みが
アメリカでは日本の比ではないことがおわかりいただけると思うが、
それでも一度つかんだキャリアはなかなか手放せない。


出典:
・Wikipedia“Maternity leave in the United States”
https://en.wikipedia.org/wiki/Maternity_leave_in_the_United_States

・Child Care Aware of America“Parents and the High Cost of Child Care: 2015”
http://usa.childcareaware.org/advocacy-public-policy/resources/reports-and-research/costofcare/

・Indeed.com
http://www.indeed.com/salary/q-Nanny-l-Washington,-DC.html

参考URL:
・ナニーとデイケアの比較
Care.com“Child Care Choices: Weighing the Pros and Cons of Nannies and Day Care”
https://www.care.com/a/child-care-choices-weighing-the-pros-and-cons-of-nannies-and-day-care-1204271107


■さらに難易度アップ!パートタイマーママたちの保活
上記のようなフルタイムで働く親に対しては、想定されたサービスがあるという意味で
充実しているが、パートタイムで働く、または在宅で働く親が、平日必要なときだけ
子どもを預けたいという場合は、さらに厳しい。


ナニーは彼女たちの生活費のためにもフルタイムでないと契約できない。
一方、デイケアも2歳児未満はフルタイムしか受けつけず、
プリスクールと呼ばれるいわゆる幼稚園
(フルタイム、週2~3回、お昼まで、などさまざまなプログラムから選べる)は
2歳以上からというケースが多い。


では、泣く泣く仕事を諦めるのかというと、
そこは知恵を絞るのがアメリカの親たちのたくましいところだ。


○ナニーシェア
1人のナニーを複数の親で交替で利用するという方法。
必要な曜日や時間帯がうまくずれれば、ナニー側もフルタイムで雇われるのと
同等の給料が手に入るので手をあげやすい。


評判のよいナニーに依頼しやすく、ナニーの仕事について
複数でウォッチできるところが利点でもある。


○Play Group(プレイグループ)
その名の通り、子どもを保育するというよりも預かって遊ばせてくれる場で、
週2~3回午前中のみ、1歳児から受け入れ、が一般的である。


ただし親たちの自主運営組織なので、子どもの出席回数のうち
3分の1は自分が監督者として参加する必要がある。


また、イベントや運営会議への出席も必須だ。
それでもプリスクール前の子どもを預けられる場があるというメリットは大きい。
自分が参加する場合は1歳以下の兄弟の同伴も可なので、
下の子が生まれても退会する必要がない。
■夜の街だって行っちゃう!ママたちの社交(番外編)
保活の観点で親たちの自主運営組織があるというのはアメリカらしいが、
ママたちの社交のための組織も自分たちで作っているという点も
ユニークである。


○Mom's Social Club
月に1度教会のホールなどで集まり、子どもたちを遊ばせながら話をしたり、
ハロウィンなど季節のイベントを一緒に楽しんだりする。


「夫に子どもを預けてたまには夜の街に繰り出そう!」という
『Night Out』なども企画される。


ちょっと、ママ業を休む時間を堂々ととること、
肩のチカラを抜くこと自体が大切にされている、
アメリカならではの仕組みともいえる。


全国的な組織もあれば、地域に根づいた単発の組織もある。
基本的には交替での自主運営である。


横でつながりにくいママたちの発散の場として、
お互いに支えあうセーフティネット作りの場として
利用されている。


参考URL:
・アメリカ全土に支部のあるクラブ
Mom’s Club
http://www.momsclub.org/



以上のように、アメリカから見ると日本の行政サービスの手厚さがうらやましく
感じられる部分もある。保育所の情報が整理されて提供されていたり、
産後の相談窓口や親が集まるための場作りが提供されていること、など。


ただこちらでの自分たちでサービスや組織を作り出そうとする
スピリットもたくましい。筆者の居住するマンションでは、
誰かが声を挙げてCPR(心肺蘇生法)の講師を招いて親向けに
ワークショップを開いたり、共有スペースを使った親子ヨガを
開催したりしている。


あったらいいなと思うものは自分で実現する、これがアメリカ流である。


一方、忘れてはならないのは「アメリカは○○」とひとくくりには
できないことである。何しろ広大な土地にさまざま民族、
価値観の人々が住んでいる。


働き方ひとつをとっても、日本では考えられないくらいさまざまあり、
フルタイムかパートタイム、専業主婦といったくくりもできない。


・日中の空いた時間にパート
・週に2~3日だけ働く
・夜や週末だけ働く
・在宅で働く
・会社と家で半々で働く人


など、男女ともに働き方にバリエーションがあり、
どこがマジョリティというわけでもない。


だからこそ、自主的に自分たちのライフスタイルに合った
カタチで新しいサービスを生み出しているともいえる。


そこには「○○でなければならない」といった
日本にありがちな『must思考』は感じられない。
もちろん悩みもあるが、自分のいる場所で
仕事を続けるため、子どもと自分と家族にとって、
最適な選択は何か、という観点から判断しているのだ。

ママリサーチャー:アメリカ在住Y.H.


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