オーストラリア
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2015.11.24
暮らし Life
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vol.11:オーストラリア式常識やぶりの誕生日パーティー術&ケーキ
オーストラリア式常識やぶりの誕生日パーティー術&ケーキ

オーストラリアでは、年に一度の大切な日ということで誕生日を盛大にお祝いする。
特に、子どもの誕生日にはたくさんの友人を招待して、
大規模なパーティーをすることが多い。
1歳の初めての誕生日は家族や親戚、家族ぐるみの友人と一緒に。
4歳~6歳は幼稚園や学校のクラスメイト10~25名(+保護者)を呼んで大きなパーティーを。
小学生の高学年になるにつれ、大勢のパーティーよりも仲のよい友人数名と
映画に行ったり、お泊まり会をしたりするこじんまりとしたパーティーへと変わる。
しかし、18歳と21歳は特別な年なので20~100名以上になる盛大なパーティーとなる。
大人になっても0がつく年齢(例えば30歳、40歳など)は大切なターニングポイントなので、
家族や親戚、友人を大勢呼んでレストランや一部屋20~30畳ぐらいの広さのパーティー会場を
貸し切ってゴージャスパーティを楽しむ。バンドの生演奏やDJなども頼み、
お酒を飲んで踊って騒いでお祝いするのが習わしだ。
子どものパーティーでは色々な趣向を凝らした催しを楽しむことが多い。
例えば、プレイグラウンドやスイミングプールがパーティー会場だった場合、
パーティーホストがいてゲーム(鬼ごっこやドッジボールなど)をして遊んでくれる。
インドアサッカーやビーチバレーなどのスポーツパーティーも人気がある。
乗馬パーティーなるものもあり、一人ずつ馬に乗ってパドックや森の中を散歩したりする。
その他、ゲームセンターやボーリング場、スケートリンクにもパーティールームがあって
遊びながら個室で食べ物やケーキを食べることができる。
家でパーティーを開く場合も、マジシャンやフェイスペイント、ピエロなどのエンターテイナーを
呼んだり、庭に大きなジャンピングキャッソル(空気で膨らんだトランポリンみたいなもの)を
置いて楽しむ。
筆者が聞いてぎょっとしたのが、アニマルファームや爬虫類の飼育係を呼ぶパーティ。
ポニーに乗ったり、うさぎやモルモットなどのかわいい小動物ならまだしも、
とかげやへびまでやってくる。大蛇を首に巻いて記念写真を撮ったりするのは
なかなかできない体験であり、とても喜ばれている!!
いろいろな誕生日パーティーに行くとつくづく思うのが、
盛り上がるパーティーの秘訣はずばりそのテーマにあるということ。
そして、パーティーのメインイベントといえばこれ!
誕生日ケーキにろうそくを立ててみんなで歌を歌うこと。
ろうそくを一気に吹き消したときの子どもの笑顔が一番うれしい瞬間では
ないだろうか。
ちなみに、ここ、オーストラリアのケーキはゴージャス&カラフルだ。
今回はそのケーキの秘密に迫る!
■商品・サービス概要
子どもたちは事前にどんな誕生日ケーキがよいか、リクエストを出すことが多いが、
当日までどんなケーキかは知らない。
そのため、パーティーのケーキタイムを本当に楽しみにしている。
料理の上手な母親は自作ケーキに素敵なデコレーションをしたりするが、
ケーキ作りは苦手という母親はお店で買ったり、プロのケーキ職人に頼んだりする。
なんといっても、プロのケーキ職人に頼めば、リクエスト通りの
夢のようなケーキができあがる!
ケーキ屋さんでカタログを見て注文することもできるが、
特別なケーキや変わったケーキを頼みたい場合は、ケーキ職人に頼むことが多い。
といっても、ケーキ職人はプロのパティシエもいれば、趣味で
ケーキデコレーションを習ったという人もいて、出来栄えはさまざま。
よくあるのが、友人のパーティーで誰が作ったケーキなのかを
聞き出して自分も注文するパターン。それ以外に最近は、
地元のFacebookグループなどで書き込みをして探す人も増えている。
では、実際にどうやってあの豪華なケーキができるのかというと…。
まず、テーマに沿った色やキャラクターなどを詳しく伝える。
インターネットで検索してみつけた写真や子どもがこんなケーキがほしいと
リクエストして描いた絵などを見せて、どんな風にしたいか、大きさや形など
いろいろと話しあう。
例えば、ディズニー映画のキャラクターだったら“アナと雪の女王”のエルサや
オラフにしてほしいとか、好きなスポーツチームのカラーとロゴとマスコットを
あしらってほしいとか、恐竜が好きだから恐竜の形にしてほしいなど。
ケーキにキャラクターの絵を描いたり、写真を加工したものを
貼り付けたりすることもあるほか、立体的に形を作ってもらうこともできる。
テーマなどの希望を説明したら、あとはケーキ職人の腕にお任せ。
具体的にエルサが氷の階段を登っているところやトーマスが
トンネルから出てきているところなど、細かい注文もできる。
もちろん、上手く表現できるかはケーキ職人の腕しだいだが…。

■なぜ、支持されているのか?
オーストラリアのケーキは、デコレーションに果物や生クリームを使わず、
アイシングという砂糖の塊を使っている。アイシングには何種類かあって、
マジパン(Marzipan)というアーモンドの粉でできたものやフォンダント(Fondant)という
色がついていて粘土のようなものがある。
いずれも少し堅めなので、手でこねたりして形をつくることができる。
そのため、ケーキの上にのせるキャラクターなどを作りやすい。
日持ちもよくて、1~2週間くらいは持つので、急いで食べる必要もない。
粘土細工を作るような感じで、色もカラフルできれいなうえ、
崩れたり混ざったりしないのが支持されている理由だ。
友人のプロのケーキ職人のホームページ
Mizy’s Sweet Boutique
http://mizyssweetboutique.com.au/
ケーキ屋さんのホームページより、バースデーケーキのカタログ
http://www.fergusonplarre.com.au/birthday-cakes
ケーキの作り方のヒントのホームページ
http://www.kidspot.com.au/birthdayparties/Cakes-and-party-food-Birthday-cakes-Best-tips-for-making-a-birthday-cake+6034+598+article.htm
ケーキデコレーションの道具のお店のホームページ
http://bakingpleasures.com.au/
ケーキデコレーション大会
http://www.cakebakeandsweets.com/sydney/whats-on/australian-cake-decorating-championships/
メルボルンのおしゃれなケーキ屋さん
http://luxbite.com.au/home/
シドニーのおしゃれなケーキ屋さん
http://thesweetspotpatisserie.com.au/wp-content/uploads/2015/03/sweetspot_product-catalogue201511.pdf
パーティーショップ
http://www.lombard.com.au/www/746/1001127/default.asp

Photos from: Mizy’s Sweet Boutique
■トレンドから見えるオーストラリア人のツボ3つ
1.オーストラリア人は派手でカラフルでゴージャスなパーティが大好き。
特に誕生日は豪華にお祝いしたいと思っており、パーティーをするのも行くのも好きだ。
テーマを決めたドレスアップパーティーもとても人気がある。
例:60年代、70年代などの年代もの、カウボーイ風、民族衣装など
2.子どもが好きなキャラクターやパーティーのテーマに沿った
ケーキの演出は必須。ここ2年、女の子に最も人気があったのは“アナと雪の女王”。
その他、テディベアや妖精やレインボーやハートは定番だ。
男の子に根強い人気があるのは、機関車トーマスやバッドマン、スパイダーマン、恐竜など。
キャラクター人気は万国共通かもしれない。
3.ケーキには労力もお金も惜しまない。話題になるようなおもしろいケーキを作って
みんなを驚かせたいと思う人もいる。ケーキを注文すると、小さくても
50~100ドルくらいかかる。手作りのケーキも材料費やケーキを作る時間が
たくさんかかって大変だが、パーティーで一番大切なのはケーキ!
という点はやっぱりぶれない。
ママリサーチャー:オーストラリア在住M.T.
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