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海外トレンド

2019.09.20

健康・美容 Health and Beauty

海外トレンド


vol.149:アメリカで活躍!子どもを救う豪州生まれの家庭用デジタル医療器具とは?

アメリカで活躍!子どもを救う豪州生まれの家庭用デジタル医療器具とは?


○遠隔医療サポートで肺炎による幼児の死亡率低下を狙う!

「クリニックラウド(CliniCloud)」は
オーストラリアの2人の医療関係者が開発した
デジタル聴診器と非接触型体温計の
家庭用コンパクトセットだ。


開発の始まりは2012年。
当時小児科の研修医だった
Hon Weng Chong(以下「ホン医師」)は、
欧米先進国における幼児の死因の1/3が
肺炎によるものであることに着目。


そして誕生したのが遠隔医療器具
「クリニックラウド」だった。
現在、アメリカの医療界で活躍中の
この新しい医療器具を紹介する。

○肺炎による幼児の死亡率対策として遠隔医療器具を開発

このビジネスのポイントは、
ホン医師が着目したある統計データにある。
それは、予防や発見が容易で治療も安価な病気である
肺炎にかかった幼児の死亡率の高さだ。


調査を行った結果、
子どもが肺炎の症状を示した時に、
周りにいる大人が子どもの呼吸状態を
正確に把握する方法がないという
問題が浮かび上がった。


そこで、ホン医師は家庭で正確に
診断できる医療器具の開発を計画。
同じく医学生で友人だった
Andrew Lin(以下「アンドリュー医師」)の
協力を得て、デジタル聴診器
「ステソクラウド(StethoCloud)」を完成させた。


両医師は2012年、 世界中の学生を対象にした
ITコンペ 「マイクロソフト・イマジンカップ
(Microsoft Imagine Cup)」に本製品を出品。
見事2位に選ばれ、US$75,000を獲得した。
2人はその賞金でクリニックラウド社を設立。
さらには、複数の企業が総額US$500万を出資し、
クリニックラウドは本格的に市場に出ることになった。

○機器の機能とアメリカへの進出

医療機器「クリニックラウド」とは
いったいどのようなものなのだろうか。


手軽に持ち運べるコンパクトサイズの
クリニックラウドはデジタル聴診器と非接触型体温計の
2つの医療器具がセットで入っている。


デジタル聴診器はスマートフォンに接続し
心音を診断基準44.1kHz、肺音を診断基準の16ビットに
基づいて計測するもの。
非接触型体温計はブルートゥースを使い、皮膚から
5 cmまで離れた所から体温を2秒で計測することができる。
計測誤差はわずか+/- 0.2°Cという。


これら2つの機器で計測したデータは
PCやスマホに搭載したアプリを使って管理し、
テキストやメールを介して
担当の医師にデータを送ることも可能だ。


複数の企業により支援などで順調なスタートを切った
クリニックラウドだが、病院や開業医などの
医療機関が充実しているオーストラリアでは、
需要はそれほど高くなかった。
そのため、新たな市場を求めて、アメリカに進出した。


アメリカの医療の問題は、
良い医療を受けるにはお金がかかること。
特に、低所得者にとっては不利な医療体制だ。
ところが2012年、 医療業界で革命が起こった。
「ドクターオンデマンド(Doctor On Demand)」
というオンライン医療サービスが導入され、
遠隔で安く受診できるようになったのだ。


クリニックラウドはこのサービスに注目し、
プロバイダーと提携を結んだ。
この提携により、低所得者でもクリニックラウドのキットを
使用して、低料金(US$40)で受診できるようになった。


クリニックラウドは現在までに
オーストラリア、アメリカ、カナダ、
ヨーロッパの各医療権威機関により承認されている。
子どものための肺炎の診断装置として開発された
クリニックラウドの器具だが、
今後は世界的な高齢化により、
需要が伸びていくことが予想されている。


<参考URL>
公式サイト
https://clinicloud.com
クリニックラウドのニュース
https://techcommunity.microsoft.com/t5/Student-Developer-Blog/Imagine-Cup-team-nabs-5M-in-seed-funding-Best-Buy-partnership/ba-p/311680
マイクロソフト・イマジンカップ
https://blogs.technet.microsoft.com/microsoft_citizenship_asia_pacific/2012/10/22/imagine-cup-journey-doesnt-end-after-worldwide-finals/
クリニックラウドの器具
https://fsastore.com/CliniCloud-Connected-Medical-Kit-P25088.aspx
https://www.dailytelegraph.com.au/news/national/clinicloud-digital-stethoscope-and-non-contact-thermometer/video/44a037bdf64072c94986329de0e36f74
アメリカへの進出
https://connection.vic.gov.au/melbourne-medtech-company-clinicloud-enjoys-export-success



○まとめ

1.肺炎による幼児の死亡対策として開発された遠隔医療器具
肺炎は予防や発見が簡単で、治療も安価で対応できるにも
関わらず、死亡率が高いというデータに着目。
オーストラリアの医師2人が
家庭で正確に診断できる医療器具を開発した。


2.ITコンペで2位を獲得、賞金でビジネス開始
マイクロソフトが毎年開く「イマジンカップ」に、
開発したクリニックラウドを出品し2位獲得した。
その賞金でビジネスを開始。
さらに3社から出資をうけ、本格的に市場に出た。


3.医療システムが整ったオーストラリアよりも需要が高いアメリカに進出
アメリカに導入された低額のオンライン医療サービスに着目。
プロバイダーと提携し成功を収めた。
今後は高齢者医療面での需要の伸びを期待される。

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