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  • イギリス

海外トレンド

2020.03.06

暮らし Life

海外トレンド


vol.159:英国でプラスチック・フリーは当たり前?トレンド追求が売上増の鍵に

英国でプラスチック・フリーは当たり前?トレンド追求が売上増の鍵に


Photo by Mette Finderup from FreeImages

◯サステナブルな社会を求めるイギリスの消費者と柔軟な企業対応

サステナビリティへの意識が、
イギリスの消費者や企業を動かし始めている。


「プラスチック・フリー」「ゼロ・ウェイスト」といった
コンセプトは、もはや一部の熱心な環境活動家の理想的な
生活スタイルでも、オーガニックの高価な品揃えの
個人商店などの専売特許でもない。


全国チェーンのスーパーやファストフード、量販店、
巨大企業が続々と導入し、メインストリーム化し始めているのだ。


本記事では、加速する「プラスチック・フリー」
トレンドや実例を紹介する。

◯プラスチック・フリーの流行に乗って広まるサステナビリティ

今イギリスでも、サステナビリティ運動が波に乗っている。


サステナビリティには様々な側面があるが、
そのなかでも「ゼロ・ウェイスト」「プラスチック・フリー」という
比較的実行しやすいコンセプトが全国に普及し、
老若男女を問わず消費者に受け入れられている。


2019年は、消費者の要求をビジネスが見える形で受けとめはじめ、
スーパーマーケットが次々と生鮮食品のプラスチック包装撤廃や、
すでに有料になっていたレジ袋の完全廃止などに着手。
企業側の動きはダイナミックで、
消費者発のアイデアを取り入れるなどフットワークも軽い。


日用品のなかでは、プラスチックを使わずに消費でき、
地球環境にもやさしい素材でできた固形石鹸が
売上を伸ばし続けている。


「プラスチック・フリー」の流行の流れにのって、
身近な店舗や企業が参入することで、
さらに消費行動や周辺のビジネスに
影響を及ぼしているのだ。


◯トレンド化するプラスチック・フリー、筆頭に立つ小売ビジネス

イギリスの小売ビジネス向けニュースメディア
Retail Gazetteは2020年2月、
ゴミ削減のためにリフィル(量り売り)のサービス利用を
希望する国内消費者は全体の71%にのぼると伝えた。


高級スーパーWaitroseでは2019年、
「プラスチックに関する問い合わせが800%増加した」と報告。
青果食品からプラスチック包装を取り除いて
販売するキャンペーンを1店舗で試行したところ、
大反響を博した。この試験店舗では、
パッケージなしのリフィル式ビールが
なんと4日で10週間分にあたる売上を達成した。


大手Sainsbury'sは同時期、イギリスのスーパーで初めて、
青果食品からプラスチック包装を全国で撤廃した。
最大手のTESCOも、2020年末までに10億個の
プラスチック包装を商品から取り除くと宣言。
プラスチック・フリーは今やトレンドの中心にあり、
ビジネスや消費者の意思決定や行動を左右している。


◯乗り替えやすい日用品や消耗品に表れる消費行動の変化

イギリスにおいて、食品のほかに消費行動にはっきりと変化が
見られているのが消耗品、なかでもバス・ボディ部門だ。
ハンドソープなど、使い捨てのプラスチック容器に入った
液体石鹸よりも固形石鹸を選び、
プラスチックの購入を避ける傾向が顕著になってきた。


市場調査会社Kantarは2019年、
前年まで減退傾向にあった固形石鹸の売上が
イギリスで回復を始めたと報告。
年初〜7月の売上が前年比4%増だったのに対し、
液体石鹸は4.5%減だったという。


大手スーパーAsdaでは同年、固形石鹸の売上が8.5%増加、
最大手TESCOでは固形石鹸の取り扱いを増やした。
前述の高級スーパーWaitroseに至っては、
前年比で20%の売上増を記録した。


オンラインショッピングも例外ではない。
個人販売者と一般消費者をつなぐマーケットプレイスEtsyでは、
"shampoo bars(固形石鹸型シャンプー)"の検索数が
前年同時期より110%増加。
消費者の関心の高さがうかがえる。


今回は、イギリスの事例を先行例として紹介した。
今後、特に日用品・消耗品関連メーカー、あるいはこれら商品を
取り扱う流通・小売業においては、サステナブル社会の進行に従って
顕著になってきている消費行動の変化、
これらが売上や収益に及ぼす影響を
加味しながら、先手を打っていく必要があるだろう。


【参考URL】
Retail Gazette記事
https://www.retailgazette.co.uk/blog/2020/02/grocers-going-package-free-the-future-of-shopping/
プラ包装削減の各企業の取り組み
https://www.edie.net/news/5/Naked-products-and-take-back-schemes--How-are-businesses-designing-their-way-out-of-single-use-plastics-/
Waitroseでの石鹸の売り上げ
https://www.belfasttelegraph.co.uk/life/fashion-beauty/bin-the-bottle-and-lather-up-for-return-of-good-old-soap-bar-37869982.html
Sainsburyの取り組み
https://www.about.sainsburys.co.uk/news/latest-news/2019/06-06-19-removing-plastics-bags-for-loose-fruit
Waitroseの取り組み
https://inews.co.uk/news/consumer/waitrose-unwrapped-phenomenal-customer-response-beer-sell-out-832803
TESCOの取り組み
https://www.independent.co.uk/environment/tesco-plastic-packaging-waste-bags-environment-trays-lids-a9180691.html



Photo by Tabitha Mort from Pexels

◯まとめ

1.「プラスチック・フリー」の流行が「サステナビリティ」推進を牽引
「プラスチック・フリー」は「サステナビリティ」のなかでも
目に見えて取り組みやすく、消費者の行動や企業の動向に
その影響が表れている。


2. 「プラスチック・フリー」のトレンドに乗る小売ビジネス
ゴミ削減への高まる消費者意識に合わせ、
大手スーパーが次々にプラスチック包装や使い捨てレジ袋を撤廃。
2020年も続いていく様子である。


3. 消費行動の変化は乗り替えやすい消耗品から
近年、固形石鹸がリバイバルし、
着実に売上を伸ばしている。
一方でプラスチック容器と併せて購入する必要がある
液体石鹸はシェアを失いつつある。

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