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  • ニュージーランド

海外トレンド

2020.04.03

暮らし Life

海外トレンド


vol.163:4週間のロックダウン下のニュージーランド、政府の英断で国民の不満は最小限?

4週間のロックダウン下のニュージーランド、政府の英断で国民の不満は最小限?


◯人命最優先の迅速な決断が支持アップの決め手に

日本からの直行便もあり、
ワーキングホリデーや移住先としても
人気の高いニュージーランド。(以下NZと表記)
そんなNZも新型コロナウイルスの
脅威にさらされ、日を追うごとに感染者が増えている。


NZにとっては観光客や留学生からの
収益は国の経済の大きな支えでもある。
しかしながら、NZ政府は経済を
差し置いても人命を救うことを決定。
3月26日より全土においてロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。


ロックダウン下のNZで起きている
現地の今について伝えていく。

◯NZ政府の素早い対応と、一週間で様変わりした生活

新型コロナウイルスの感染者が
増加の一途をたどる事態を重く見たNZ政府は
3月24日、警戒レベルを2から3に引き上げた。


同時に48時間後(26日)から
レベル4(=全土でロックダウンを行う)に
引き上げると発表。
この日から少なくとも4週間、
NZ全土において人々の生活は制限されることとなった。


ロックダウン中は、原則として自宅待機を義務づけた。
警察や医療機関、スーパー、銀行、薬局、
ガソリンスタンドなどの一部の
必要不可欠なサービスを除き、
すべての営業や活動を停止。
そのほかの業種の従業員は、
在宅勤務または自宅待機を余儀なくされた。


外出は、生活必需品の買い物や散歩、
運動のみが許可され、
車で遠方に出かけることも禁止した。
また、友人同士や親しい親族であっても
一か所に集まってはならず、
散歩中に見知らぬ人とすれ違う時も
2メートル以上の距離をとることを推奨。
とにかく「人と会わない・集まらない」ことで
感染拡大防止の動きに取り組んでいる。


急な措置にも関わらず政府への不満が少ないのは、
ロックダウン宣言と経済支援が
同時になされたことが大きい。
期間中に営業できず損害を被る
多くの企業に対し、NZ政府は
従業員一人当たり最大で
週525ドル(日本円で約37,000円)の賃金補助を決定。
12週分を即座に申請者に振り込んだ。


経済支援がセットで行われ、
なおかつスピーディな対応だったことで、
人々も政府に大きな信頼を寄せる結果となった。


◯ウイルスに対する人々の危機意識

アジア系の人々を除き、
NZ人のマスク着用に関する意識は高くなかった。
しかしここにきて、人々の間で変化が生じている。


多くの人がマスクやストール、布で口元を覆い、
ビニール手袋を着用している。
この背景には、他国での爆発的な
感染状況を報道で知った
人々の危機意識の高まりがあるようだ。


スーパーでは 入店人数を少人数に限定し、
客同士が一定距離を保つよう
最大限の注意が払われている。
スーパーの外では、入店待ちの立ち位置を
示すテープが2メートル間隔に貼られ、
除菌スプレーを手にかけてから入店。
支払いもウイルスの媒介防止のために、
現金ではなくカード払いを求められる。
従業員もマスクや手袋の着用は必須で、
レジにはプラスチックの透明ゲートが設置されている。
あらゆる点で客との距離を一定に保つよう工夫がされているのだ。


学校の授業はロックダウン直後から、
ZOOMなどのアプリを用いたオンライン授業が開かれ、
子どもたちの学習環境の整備がスピーディに行われた。


公共交通機関は運航されているものの、
営業を行っている必要不可欠な
サービス従事者のみの使用に限定。
バスは中央部分にもドアがあることから、
運転手の安全を守るために前半分の席には
近寄れないようゲートが設置されている。


小国NZでは医療資源も限られていることから、
一人一人の意識がカギとなる。
人々はこれらの多くの決まりを粛々と受け入れ、
大きなトラブルは今のところ見られていない。
ロックダウンが功を奏するよう、国民が一丸となって
首相や政府の発するメッセージを尊重しているのだ。


◯危機にありながらも、他者への優しさを忘れないNZ国民の寛容さ

住宅街では、このロックダウンの期間を
少しでも子どもたちが楽しめるよう
「Teddy bear hunt(テディベア探索)」
という運動が始まっている。
家の窓にテディベアを飾って散歩する子どもたちに
見つけて喜んでもらおうという試みだ。
なかには、窓に
「someday someday、we will see together(いつかいつか、一緒に見ましょう)」と
いうメッセージを貼っている家もある。
周りの人との接触が制限されるなか、
人々はさまざまな形でコミュニケーションを図っているのだ。


この非常事態のなか、NZ警察は毎日ユニークかつ
自宅待機を促すメッセージをツイッターでアップしている。
「もしあなたの名前が以下の文字で始まるなら(AからZまでの表記)、あなたは家にいなくてはいけない。」
「人類史上初めて、『家にいてテレビの前で寝転んでいるだけ』で人の命を救えるんだ。家にいよう。」
といった、ユニークな標語を随時更新している。


人々が互いを思いやる心や、苦境においても
ユーモアを忘れない精神が、
過酷なこの時期を乗り越えるための
大きな糧となっている。


◯まとめ

政府の本気度は一般市民にもよく伝わっており、
市民が一丸となってこの苦境を乗り越えようというムードが今のところ強い。
しかしながら、NZの医療資源の少なさや
ウィルス問題がいつまで続くのか先が見えないこと、
そして今後に来るであろう大不況を考えると
楽観視ばかりはしていられない。


元々家賃や物価が高く、
経済的な面では決して住むのが楽な国ではないNZ
今後多くの人が職を失うことは免れないとの見方も強く、
ウイルス対策に加え、政府は経済的にも抜本的な対策を迫られるだろう。


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