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海外トレンド

2020.04.17

暮らし Life

海外トレンド


vol.164:SNS世代が社会的弱者を守る!新型コロナウイルス、ブラジルの現状

SNS世代が社会的弱者を守る!新型コロナウイルス、ブラジルの現状


街は車通りも少ない

◯ブラジル人が最も恐れるイタリアの急カーブグラフ

ブラジル初の新型コロナウイルス感染者は、
イタリアへ出張歴のある男性だった。


イタリア同様にキス・ハグの
あいさつ文化があることから、
ブラジルも同じような状況になるのでは
ないかという国民の不安は急速に高まった。
その予想は的中。
3月16日時点で 死亡者もなく234名のみだった
感染者数は、4月6日現在で感染者数約12,000人、
死亡数は553名まで膨れ上がった。
ブラジル経済の中心都市であるサンパウロ市の
感染者数は、ブラジル内で最多となった。


事態を重く見たブラジル政府は3月30日、
「全世界からの入国禁止措置」を実施。
サンパウロ州民の4週間の
外出自粛(クアレンテーナ)生活をお伝えしていく。

◯ワールドカップ以来の静寂に包まれたサンパウロ州民の自粛生活

ブラジルで急激に感染者が増えた背景は、
初の感染者が入院の必要がなかったことで、
軽いウイルス風邪のようなものだと
新型コロナウイルスの脅威を
楽観視していたことにある。


3月30日にサンパウロ州および
サンパウロ市は災害事態を宣言。
教育機関は休校措置が取られ、
オンライン自宅学習に切り替えられた。
4月末までを長期休暇とし、
本来7月の1か月間の長期休暇を4月に
振り替えた学校も多くある。


人が集まる公園を閉園したほか、
スポーツ施設も休館となり、
現在はZOOMなどを使用し
講師がライブ授業を行っている。
また、3月24日~4月7日まで
医療、治安関係,清掃,食料,供給関係,
公共交通機関以外の営業活動を規制。


サンパウロ州では街から車や人が減った。
ブラジルがこのような状況になるのは、
全国民が家庭でサッカー観戦をする
ワールドカップの時くらいだ。


ブラジルはかねてより、
食品、水、ガス、食料品のデリバリーサービスが
すでに普及していたことから、
移行措置はスムーズであった。
ロックダウンでアルコールジェル以外の
生活必需品の不足が生じることはなかった。
スーパーでは場所によっては入場制限を設け、
顧客の手消毒と買い物カートの除菌を行っている。


レジの列は1メートル以上の距離を取り、
店員はマスク着用、除菌ジェルや除菌用洗剤などは、
一人当たりの購入数を限定している。


Fica em casaとは家にいましょうという意味

◯SNS世代が社会的弱者を守る意識の高揚に貢献

ブラジルは元より、高齢者、妊婦、障害者などの
社会的弱者に対して非常に親切である。


SNSを中心に「Fique em casa(家にいましょう)」や
「ハグ、キス、握手のあいさつは避けましょう」といった
啓発画像や動画が、毎日のように発信されている。
また「55歳以上の高齢者に児童を預けないようにしましょう」
「高齢者は必要な買い物がある場合、
家族に依頼するかデリバリーを利用しましょう」と勧告。
高齢者が人との接触を最低限で済むよう呼びかけている。


ほとんどの人が同居人以外の家族や
友人と会うことを避け、代わりにビデオ通話などを
用いてコミュニケーションをとっている。


マスクをする習慣が今までほとんどなかったブラジルでは、
マスク着用のブラジル人は三分の一程度にとどまっており、
全国民には定着していない。
また、職場では妊婦や持病持ちの労働者を優先的に、
テレワーク勤務や一斉有給取得する措置を取っている。


医療現場ではマスクや手袋などが不足し始め、
いくつかの企業が州を通じ、
医療現場へ不足品の寄付を開始。
ロックダウン下においても、
仕事を休むことができない医療従事者、
ゴミ収集作業員などに対して
感謝のメッセージや食品を寄付する
思いやり運動も国民の間に広がり始めている。

◯医療・政治経済・治安、今後の課題

サンパウロ州内の各医療施設では
ウイルス感染者用の病床をすでに確保。
サッカー場を野戦病院に切り替える準備も
完了している。


ブラジルでは、秋に入ると
インフルエンザも流行することから、
統一医療システム(SUS)では
予防接種のキャンペーンを開始。
新型コロナウイルスの流行を機に、
国民全体の防衛意識が高まっている。


企業や商店の閉鎖により、サンパウロ州は
零細企業に対し6億5千レアルの融資、
非正規雇用者に対しては600レアルの支給を決めた。
サンパウロ州は警察配置の強化も行っているが、
人気が少なくなった影響で、
強盗やひったくりなども多発。
治安悪化が懸念されている。


サンパウロ州知事やサンパウロ市長が
迅速に緊急事態宣言をし、
外出自粛令や営業規制をしたのに対し、
ボルソナーロ大統領は厳しすぎる措置だと批判。
外出自粛令の延長にも反対した。
一方で、大統領の経済活動を優先させる姿勢に、
国民・自治政府・保健省がそろって非難している。


【参考URL】
https://www.akiyama.med.br/jp/sars-cov-2-sao/

◯まとめ

文化背景が似ているイタリアと同じように
急カーブで感染者数が急増していることに対して、
ブラジル国民はイタリアのようになるのではないかと
不安が高まっていた。


すでに社会的弱者が利用しやすいサービスや
国民の意識が定着しているブラジルでは、
SNS世代を中心に彼らを守ろうとする情報提供が早い。
感染の水際対策には一歩で遅れたものの、
ロックダウンは他国の例に倣った
かなり厳しい外出禁止令や商業の中止がされている。


外国人の入国禁止もついに開始され、その政策により、
今後ウイルスの感染拡大を防ぐことができるか試されている。
現時点ではイタリアのような惨状ではないものの、
感染拡大防止に向けた対策では、
政府は一丸となり立ち向かう必要がありそうだ。

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